親に借りて借金を返していると家族共倒れになる可能性が

親に借りるのは危険!

親に借りるのは危険!

◆ 借金をするたびに、親にお金を借りる人。

このパターンは本当に危険だと思うのです。何故なら?「甘え」が出てしまうからです。
「親が変わりに返してくれるから、少額ならお金を借りてもいいかな?」という甘えがある状況に陥る危険性があるのです。

Fさんのケース

◆ 親に借りて借金を返済する癖がついてしまった実家に起こった悲劇とは?

Fさん
負債額2500万円(住宅ローン含む)

Fさんのご両親
負債額1500万円

「今度は保証人になって、そいつがトンズラしてしまった。今度は150万円を返さないけど行けないんだ!親父?オフクロ頼むよ!また助けてけくれよ。」
と両親にお金の援助を求めたFさん(男性 45歳)

その後、Fさんのご実家は競売にかけられてしまいました。
Fさんのご両親はFさんから「お金を工面してほしい」といういうたびに、お金を渡していたケースです。
Fさんは地元でそこそこ有名な会社の営業マン。
奥さんとお子さんと市内の一等地のマンションに住んでいます。
Fさん、奥さんに内緒で風俗やクラブなどに通っており、お金をかなり散財していました。
Fさんの実家は、大地主の家系で裕福な家庭に育てられたのか、ご両親からお小遣いを貰い、そのお金で学生時代はパチンコ、競馬、ロレックスと高級時計やブランド品を購入していました。この頃からギャンブル癖と浪費癖がついてしまったと言えます。
いつも、「お小遣いが無くなったら、親父やお袋が追加でお小遣いをくれる!」と、お金の管理をしないできてしまいました。

結婚をして、子供が出来てもその生活は変わりませんでした。
奥さんは、生活費を稼ぐためにパート代でなんとかやりくりしていました。
子供が保育園に上がるため、また保育費がかかってしまいます。
奥さんはFさんに「保育費を出してほしい」と言われました。
Fさんは自分か使いたいお金を減らしたくないので、あろうことか銀行のカードローンでキャッシングをしてキャッシングをしたお金を毎月、子供の保育費として渡しました。
キャッシングの返済額を毎月、ご両親に何かと理由をつけてお金を借りて返済をしている日々が続きました。
ある時は、クラブのママに高級品を贈ったりして、そのお金を消費者金融に借りたりして工面していました。
消費者金融から借りたお金も両親の助けで返済していたので、今までFさんのお金で返したことも1度もありません。

ご両親もいつまでも働けるわけではありません。
Fさんのお父さんは公務員一筋で定年まで働いてきました。
定年後は、お母さんの念願だった喫茶店を開いて第二の人生を送ろうと計画を立てていました。
その計画もFさんの借金のせいで全て台無しになってしまったのです。
何度も何度もお金を借りてくるFさんにご両親は、「うちにお金はない!自分の稼ぎの範囲で使え!」と叱ったそうです。
しかし、時にすでに遅しで、Fさんはお父さん名義で消費者金融にキャッシングをしていたのです。
借金の全額は1500万円。
突然きた借金の督促状にご両親はびっくり、とてもその金額を払うお金はありませんでした。
ご両親はFさんにどういうことか?説明しても「いつも親父たちが助けてけれたじゃん!今回も助けてくれよ??。」
この声に奥さんもア然。ご両親は急いで親戚が営んでいる法律事務所にFさんを連れていきました。
ご両親は1500万円の借金をどう返済するかを弁護士に相談していたところ、Fさんが「まだ借金がある、住宅ローンの他に遊びで使ったり、娘の保育費のお金をカードローンや消費者金融に借りたお金がまだある。」
と話し始めました。「両親が助けてくれるという甘えが抜け出せなかった。
結婚をして、子供が出来ても家族のためにお金を使いたくなかった。お給料は全て自分が使って、生活費は妻のパート代でやりくりしていたが、足りないというたびに、キャッシングしていた。」

その後の調べてFさんに住宅ローン以外に1000万円近い借金があったことが発覚しました。
ご両親合わせて2500万円の負債です。
お父さん名義の1500万円はお父さんの退職金でも払えないことと、定年退職していることもあり、自己破産で借金を清算することになりました。
Fさんはマンションは手放したくない!ということで個人再生で1000万円の借金を1/5に減額をして、返済期間3年の返済計画のもと、返済する毎日を送ることになります。

Fさんのお金の散財と甘えで、ご両親の老後を奪ってしまったケースは他人事ではありません。
親にお金に借りるということはそれだけのリスクを持ちます。
お給料の範囲内で生活できるようになるためにも債務整理を行った方が、誰にも迷惑をかけずに借金を返済が出来るのです。
よく考えて借金を返済するために、最良の方法を見つけて欲しいと願っています。